君津Sさん
週末を田園や里山に囲まれた家で過ごすこと,その長年の憧れを実行するにあたり「その家は建築家が設計した美しい家であるベきである」そして「家作りに関する全工程を、とことん楽しむ」と決めたその日から、アトリエ137の鈴木さんを見つけるのに然程の時間は掛かりませんでした。Bookmarkに残ったのは、鈴木さんの複数の平屋の作品でした。木立の中に水平に伸びやかに展開する静謐なフォルム、陰影を与える深い軒,雨樋をつけない鋭利な軒先、アクセントの小庇、床から天井まである木枠の窓の連なりが、簡潔さと上品な佇まいを創り出しています。ほぼ、一目惚れです。イメージや要望をPower Pointでプレゼンにまとめ、引越し前の目黒のアトリエにお訪ねしたのはちょうど2年前の今日でした。
無駄を削った形の良いものは飽きることのないもので、かつ機能性も優れているものです。この家についても言えます、玄関からリビングとゲストルームへの主動線とは別に、玄関からシューズクロークを抜けキッチン、パントリー、洗面,浴室へまっすぐ通る動線、ゲストルームからリビングに直接繋がる動線、リビングからインナーデッキ、そこから庭のテラスに続く動線、その終点にはファイアーピット。このあたりの設計の気配りは、さすがプロフェッショナルです。また,私たちの求めているもの・趣向をよく理解していただき、統一性のある家のトーンとなっています。キッチン、薪ストーブ、レンジフード、フローリング材から、果ては外部水栓まであらゆるものにについて、相談させてもらいました。それら全てに真摯に対応いただきました。前のめりな私とB型の家内の間で,時には調整役になり,時には私の肩を持っていただきました。お陰さまで「とことん楽しみ、美しい家」を持つ事ができ、たいへん感謝しております。
細かなところまでコメントいただいて、恐悦至極です。
「無駄のない造形美」と「機能性」は私の大きいなテーマでもあり、住宅設計には特に大切なことだと思っています。
完成後もお庭づくりなど、楽しんでいただけているご様子をお聞きして、とてもうれしいです。
別荘LIFE、楽しんでください!
今後ともよろしくお願い致します。